夜間の駅構内で進む鉄道工事

PROJECT STORY

プロジェクトストーリー

現場で起きた予想外の出来事と、それを乗り越えた人たちの物語。
鉄道と店舗、2つの現場から、狭山建設の仕事を現場の声でご紹介します。

01

RAILWAY / PROJECT 01

某駅 駅務室リニューアル工事

タブレットで工程を確認する施工管理のS

RAILWAY / PROJECT 01

突然、来週から一人で。
支えてくれたのは、普段から
築いてきた関係だった。

某駅 駅務室リニューアル工事

上司と二人で進めていた、駅務室の改修工事。ところが工事の途中で所長が退職し、当時入社6年目のSさんが、突然一人で現場を引き継ぐことになりました。昼も夜も動く現場で、細かな取り決めを一から把握し直し、周囲の力を借りながら完成まで導いた、一人立ちの物語です。

工事種別
鉄道工事/駅務室改修
担当
施工管理・S(当時入社6年目)
施工条件
駅営業中の区画施工/昼夜工事

このプロジェクトの課題

  • 所長の途中退職により、突然一人で現場を引き継ぐ
  • 昼夜の工事と、駅営業中の作業を同時に管理
  • 細かな手配・段取り・取り決めを把握し直す
01 突然の引き継ぎ

「来週から、一人で頼む」
周囲の声を頼りに、現場を動かす

当時はまだ、所長とペアで現場を学んでいたSさん。ところが工事の途中で所長が退職し、次の週から一人で現場全体を任されることになりました。

細かな手配や取り決めまでは把握できていない。そこで、決まっていることと、これから決めることを整理し、元請け担当者や職人、職長に、これまでどんな話をしていたのかを一つずつ聞いて回りました。

「ここまでは決まっています。次はこの打ち合わせが必要です、と周りから声をかけてもらいました。」

昼も夜も工事があり、会社からすぐに応援を出せる状況でもない。それでも、日頃から築いてきた関係がSさんを支えました。現場は一人で動かすものではない。そのことを身をもって知った経験でした。

02 完成と信頼

駅を動かし、工事も止めない
その先で得た信頼

現場は、駅員が通常業務を続ける駅務室の中。工事区画を分け、音や人の出入りに配慮しながら、駅の仕事と工事を両立させなければなりません。

駅員の皆さんも、突然現場を引き継いだSさんの状況をくみ取り、工事が進みやすいよう協力してくれました。関係者同士がこまめに声を掛け合うことで、大きな滞りなく工事は完成へと向かいました。

「お互い頑張りましたね、と声をかけてもらえた。十数年働いていても、あの一度だけです。」

完成後、Sさんと元請け担当者は、新しい駅務室のお披露目に招かれました。工事業者が呼ばれることは、ほとんどないそうです。現場を納めただけでなく、誠実に向き合った姿勢が相手に届いたこと。その経験が、今もSさんの仕事の基準になっています。

WHAT I LEARNED

一人で現場を持つことは、
一人で抱えることではない。

準備を深く考えること。普段からコミュニケーションを取り、協力関係を築くこと。あの現場で得た学びが、今の余裕ある現場運営につながっています。

「コミュニケーションと事前準備。誠実に向き合うことが、現場を動かす。」S/施工管理

02

STORE / PROJECT 02

長野県内 レストラン3日間改装工事

駅構内の現場を確認する施工管理のS

STORE / PROJECT 02

「中止だろう」と思った。
それでも、現場は待ってくれなかった。

長野県内 レストラン3日間改装工事

店舗を3日間休業し、内装・家具・電気・設備を一気に入れ替える改装工事。ところが施工直前、長野県内を豪雨が襲い、道路の浸水や一部通行止めが発生します。現場へ行けるのか。職人や資材は集まるのか。若手施工管理が、日頃築いてきた関係を力に変え、工事を完了させた物語です。

工事種別
店舗工事/レストラン改装
担当
施工管理・S(当時入社2〜3年目)
工期
3日間の休業期間
主な工種
内装・家具・電気・照明・設備

このプロジェクトの課題

  • 豪雨による浸水・道路の一部通行止め
  • 40〜50人規模の職人と複数工種を3日間で調整
  • 資材搬入の制約と、限られた店内スペース
01 豪雨のなかの決行

豪雨と通行止め。
それでも、3日間で仕上げる

施工直前、長野県内では大雨による浸水が発生し、高速道路の一部も通行止めになっていました。担当者は当然、工事は中止になると考えます。

「これ、中止になりますよね」
「いや、こういう時こそやるんだよ」

現場周辺を確認すると、店舗自体に問題はありません。職人一人ひとりに状況と工事を行う意思を伝え、限られた場所と時間の中で、40〜50人が関わる工程を組み直しました。

解体、家具、内装、電気、照明、設備。複数の業者を一度に入れれば、かえって作業が止まります。作業を終えた工種と次の工種を細かく切り替え、職人には車で待機してもらいながら順番に入場。入れ替わりを重ね、3日間の工程をつないでいきました。

02 現場を支えたもの

資材が届かない。
それでも、工程を止めない

豪雨の影響で、予定していたチャーター便が使えない事態も発生しました。工事は、必要な材料が一つ欠けるだけでも止まってしまいます。

そこで緊急配送の軽トラック便を手配し、その日のうちに資材を現場へ届けてもらいました。予定通りにいかないことを前提に、別の方法を探しながら工程をつないでいきました。

「普段から適当に仕事をしていたら、こんな時に『なぜ行かなきゃいけないの』となっていたと思います。」

職人や資材会社が厳しい状況でも協力してくれた背景には、それまでの約1年間、一つひとつの現場に誠実に向き合ってきた積み重ねがありました。工事を終えた瞬間は、達成感よりも「無事に終わった」という安堵の方が大きかったそうです。

できないと決める前に、まず方法を探すこと。そして、普段から築いてきた人との関係が、非常時の現場を動かすこと。その両方を実感した、大きな経験になりました。

WHAT I LEARNED

「できない」で止めず、
できる方法を考える。

現場を成立させたのは、勢いだけではありません。事前準備、細かな工程管理、そして日頃から職人や協力会社と誠実に向き合ってきた関係があったからこそです。

「厳しい状況でも、まずはどうすればできるかを考える。その姿勢を、この現場で学びました。」S/施工管理

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